シャーロック・ホームズ・スペシャル その3
第3回目のテーマは、「ホームズと女性」でした。この回のNHKの説明は、こちら(←外部リンク)から。今回は主に「ボヘミアの醜聞」、「サセックスの吸血鬼」の2つを取り上げています。
・「ボヘミアの醜聞」(1891年)(シャーロック・ホームズの冒険に収録(←Amazon PR))
王族スキャンダルの物証となる写真を取り戻そうとするホームズ。ホームズが持っている、女性の火事の際の典型的な行動の裏をかき、名探偵に苦杯をなめさせるアイリーン・アドラーの活躍を描いたもの。
→ ホームズの女性観が垣間見え、しかしアイリーン・アドラーはさらに女優をしていたということもあり、一枚上手でこれを見越していた。これを逆手にとり、ホームズの裏をかき、目的の写真をホームズに渡さなかった。ホームズは女性に負けることに対するこだわりはなく、頭脳で負けたことに潔く認め、敬意を表している。当時としては珍しい。
・「サセックスの吸血鬼」(1924年)(シャーロック・ホームズの事件簿に収録(←Amazon PR))
吸血鬼のように赤ん坊の血を吸ったり、前妻との間の子供、ジャック少年を叩いたりと恐るべき児童虐待にみえたペルー人の母親の行為。夫が聞いても答えない、実は、赤ん坊への嫉妬からジャック少年が赤ん坊に毒矢を刺していた。そこで、ペルー人の母親は、赤ん坊、ジャック少年両方ともを守ろうとする強烈な母性愛から発したものだったことが判明する。
→ 真相を夫に伝えると、夫も耐えられない、ジャック少年を責めるかもしれないと妻の葛藤を描いている。ここでも、自立した女性像を描いている。
・(テキストのみ)「第2のしみ」(1904年)(シャーロック・ホームズの生還に収録(←Amazon PR))
→ 19世紀後半~20世紀初頭の時代では、女性はこうあるべきといった道徳感(← 家庭の天使で良き妻、良き母)が支配的であったが、徐々に女性の自立意識が芽生え始め、女性運動も起き始めていた。これをホームズは感じていたのか、今までは悪女などを描く作品は多かったものの、生き生きとした、確固とした自我を持った女性たちの活躍が作品に多数出てくる。
ホームズは一度も恋愛をしたことがないという記述がありますが、当時としては珍しく、女性を異性としてではなく、1人の人間をとして、見ていたという。
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・シャーロック・ホームズ・スペシャル その4(2024年2月5日公開)
・シャーロック・ホームズ・スペシャル その2(2024年2月4日公開)
・シャーロック・ホームズ・スペシャル その1(2024年2月4日公開)



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