シャーロック・ホームズ・スペシャル その1

 第3冊目は、シャーロック・ホームズを取り上げます。NHK  100de名著では名著133番目で、初回の放送は2023年9月です。この回のNHKの説明は、こちら(←外部リンク)から。

 シャーロック・ホームズは、世界で最も有名な名探偵、このシリーズはイギリスで開業医をしていた「アーサー・コナン・ドイル(Arthur Conan Doyle)」(1859~1930)が書いた探偵小説のことです。元医師であったことから、単なる謎解き物語にとどまらず、深い人間洞察に裏打ちされた「人間とは何か?」を問いかけているという。

 作品の多くは、事件の当事者や捜査に行き詰まった警察がホームズに助けを求め訪ねて来ることから始まります。ホームズは現場に調査に赴き、警察の見過ごした物証を発見し鮮やかな推理力を働かせて、事件の謎をことごとく解き明かしていきます。多くのケースが相棒であるワトスンによる事件記録という形で書かれますが、事件を通じて、人間に関する普遍的な問題を炙り出しているという見方もできるという。

第1回目のテーマは、「名探偵の誕生」でした。まずは、ドイルの第1作 「緋色の研究(A Study in Scarlet)」 (1887年発表)(←PR Amazon)を取り上げ、次のような特徴があるという。

ポイント
・月刊誌というものが創刊されていた状況
→ 一話読み切り型の連続短編小説(今まで、脈絡もないいろいろな物語が掲載されていた)

・「切り裂きジャックの事件」犯罪があっても警察では解決されない事件も多くあった
→ ホームズがいれば、難事件を見事に解決できるといった期待

・(語り手)ワトソンの存在
→ 読者と「対話」しながら、ホームズの推理の凄さを強調

 特に第1作目ということもあり、ドイルの思い入れがあると思われる 「緋色の研究(A Study in Scarlet)」 (1887年発表)(←PR Amazon)。このタイトル「緋色(濃く明るい赤色、血の色)=殺人」とし、殺人事件の解決を導くことを「緋色の研究」としている。人は殺人を犯したら、取り返しがつかない。人生という無色のもつれた糸の束には緋色の糸があり、この緋色を引き抜き、明らかにしていくのが探偵であり、このことは人生を研究することにつながるため、人間自体を研究しないといけないとしている。

【本】NHKテキスト(←PR:Amazonリンク)


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