ジーン・シャープ「独裁体制から民主主義へ」その2
第2回目は、「非暴力という「武器」」というテーマでした。この回のNHKの説明は、こちら(←外部リンク)から。第1回よりもより具体的で、セルビア(旧ユーゴスラビア)の民主化運動を例にとり、具体的な抵抗手段や成功のカギとなるポイントについてでした。
昔、日本でも学生運動などで見られたように権力を対して、暴力で抵抗していくということが見られました(イメージ:下図)。しかし、暴力は独裁政権の方が得意であるので、賢明な手段ではない。
これに対して、シャープは「非暴力」で独裁政権と闘うべきであるとした。ただし、非暴力といっても、何もしないのではなく、様々な戦術を駆使した、いわば「暴力なき戦争」であると言っています。そのため、軍事と同じように戦略を練り、それにとって準備や訓練等が必要であるとしています。特に、非暴力による抵抗の方が、独裁政権にとって対処しにくいので、こちらの方が有効である。
そこで、独裁体制の力の源を断つために、具体的に何を行えば良いのかというと、巻末にある「非暴力行動198の方法」をリストアップしています。また、政治的柔術(相手の横暴を逆手に取る)というのも重要であると指摘しています。例えばエジプトで青年が警察に撲殺された事件がSNSで拡散し、これがきっかけとなり民主化運動が大規模なものに発展し、長年大統領であったが事件から半年ほどで辞任した、ということがありました。
ポイント:冷静な戦略(的)計画・ロードマップを綿密に立てること(今まで、あまり計画を立てておらず、目標を強く持ち、我慢強く願っていることが多かった)
民主化の成功例:セルビア
→ 独裁政権を打倒するために「メディア」と「警察」に焦点を当て、攻撃・行動した。
【感想等】
・政治的柔術という言葉を聞き、経済学には、「柔道エコノミクス」とあることが思い出しました。(例:航空サービス、クレジットカードビジネス)確立された市場に新規参入企業が大手がやっていないサービスを提供することで、市場シェアを奪おうとした。
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